モスクワ、ロシアの国立臨床病院の院内にコロナ後遺症のリハビリセンターが2022年2月16日にグランドオープンしました。病院名はPletnev City Clinical Hospitalです。世界で話題となりつつあるコロナ後遺症の治療にスイソニアが活用されます。
オープンに伴い、リハビリ施設には弊社のスイソニアが3台導入されました。以前同病院でコロナ後遺症へのスイソニアの有効性に関する臨床試験が実施されました。臨床試験は一昨年の12月から始まり、昨年の10月に医療ジャーナルへ論文発表されました。(Cardiovascular Therapy & Prevention: https://doi.org/10.15829/1728-8800-2021-2986)。論文の結果では次のように述べられています。『新型コロナウイルス(COVID-19)の後遺症に対して「H(H₂O)m(suisoniaの蒸気)」の吸入療法はリハビリにおいて、非常に有効かつ安全な方法だ』。
これまでの取り組み
研究を統括したAlexander G Chuchalin教授と臨床試験に参加した医療関係者たちからは、「コロナ後遺症と闘い続けている大勢の人々のために役立つだろう」とコメントしています。日本国内で同様の研究を実行するには、時間的な問題などのハードルがありました。そのため、スピード感を持ってこの社会的な問題を解決する必要があるという判断から、私たちは弊社のロシア代理店(Formed社)の協力の元、ロシアの国立病院で臨床試験を始めることが出来ました
臨床試験を統括したChuchalin先生は臨床試験の結果を実際に生かすために、スイソニアを採用したコロナ後遺症に特化したリハビリ施設を院内にオープンしようと提案し、先日2022年2月16日にD.D. Pletnev City Clinical Hospital 病院にオープンしました。
施設開催イベントで、臨床を担当したチュチャーリン教授が、テープカットを行う
このイベントに臨床試験に参加された多くの医療関係者や、弊社代理店のメンバーに加え、ロシアの政府関係者の方々などにお越し頂きました。テープカットは、Chuchalin教授と弊社代理店Formed代表のKhaydar Gufranov氏の御二方が行われました。後にシャンパンを交えたオープン記念を祝う行事が施設内で行われました。
医学会で注目を集めているスイソニア
テープカットの後、教授は弊社とウェブ会議を急遽行いました。「スイソニアは当院のスタッフをコロナ後遺症から回復させました。それだけでなく、彼らの健康を取り戻したため、スイソニアの技術は素晴らしいです。この場をお借りして、感謝を述べたいと思います」。と非常にありがたいお言葉を頂きました。加えて教授は「最近、我々の論文は医学会で注目を集めています。論文を閲覧した医者からのお問い合わせが来るようになりました。数週間後には、スイソニア関係で新たな臨床試験を検討しております」。と述べられ、スイソニアへの期待をさらに高めました。
スイソニアとは?
スイソニアはSuisonia株式会社が研究・開発・製造する医療機器です。Made in Japanの吸入器として、国内で医療器登録しております。スイソニアは電気分解等の他社の水素吸入器とは異なります。自社開発の技術、過熱蒸気還元法を採用しております(技術紹介)。
700℃以上の高熱と自社開発の特殊カートリッジを組み合わせた方法です。生成する気体は単なる水素ガスではなく、水素を含む蒸気混合気体を生成します。研究者たちの間では、水分子で覆われた活性状態の水素の状態と理解しています。(水分子で覆われた活性状態の水素:H(H₂O)m)
今後も医療現場で役立てるよう、Chuchalin教授のグループを始め、より多くの大学病院・研究機関と共に新たなる分野での活動をも進めて参ります。
研究論文に関して分かりやすく解説!
この研究について深堀し分かりやすく説明した新書籍発表。「新型コロナの後遺症は『活性状態の水素』で改善するのか」。本書は、Amazonや市販の書店にて販売しております。詳しくはこちらへ:https://suisonia.com/post-covid-and-active-hydrogen-new-book-published/
当社の研究機関 MLS 研究所では、スイソニア関連の研究について記載しています。これまでの研究内容や研究成果について分かりやすく説明。
MLS研究所:https://mls-labo.com/
Hydrogen inhalation in rehabilitation program of the medical staff recovered from COVID-19.
Cardiovascular Therapy and Prevention.
Shogenova L.V., Truong T.Ch., Kryukova N.O., Yusupkhodzhaeva K.A., Pozdnyakova D.D., Kim T.G., Chernyak A.V., Kalmanova Е.N., Medvedev O.S., Kuropatkina T.A., Varfolomeev S.D., Ryabokon A.M., Svitich O.А., Kostinov M.P., Kunio I., Hiroki M., Chuchalin A.G. 2021;20(6):2986. (In Russ.)